インターホンの知識
2024.4.4 更新

インターホンが故障した!原因と対処法、長く使うための方法

故障したインターホン

「インターホンが鳴らない!」
「うちのインターホン、もしかして故障した…?」
「故障したらどうすればいいの?」

インターホンの故障でお悩みのみなさん、こんにちは。
みんなのインターホン屋さんの高橋と申します。

インターホンが故障していると、何かと気疲れしてしまいますよね。
「もしかして今、宅急便来てた…?」「ご近所さんに居留守って思われてないかな…」など、余計なストレスが増えてしまいます。

インターホンが故障したら、なるべく早く修理・交換することが大切です。

そして修理・交換にあたって気になるのが費用面。

修理・交換をすると言っても「どのくらいお金がかかるかわからない」ということがネックになりますよね。

あなたがそんな不安を感じずに悩みを解決できるよう、この記事では次の4つのことをお伝えしていきます!

この記事がインターホン故障のお悩みを解決する手がかりとなれば幸いです。

それではまいりましょう!

実は故障じゃないことも!現状確認の方法

「インターホンが鳴らない!」
「インターホンのモニターが映らない…」

このような不具合が生じていても、故障と判断するのはまだ早いんです。
実は故障じゃなかった…!なんてこともありますので、まずはあなたのインターホンの状態をよく確認してくださいね。

よく確認せずに修理をお願いすると、ムダなお金を払うことになりかねません。

状態を確認するといっても、けっして難しい作業ではありませんよ。
カンタンな確認方法について詳しくお伝えしていきます。

親機・子機それぞれを確認しよう

インターホンの状態を確認する際は、親機と子機の両方を確認するようにしましょう!

ちなみにあなたは、「親機」と「子機」の違いはご存知でしょうか?
普段何気なく使っているため、「どっちがどっちか分からない…」という方もいるかもしれません。

子機と親機

みなさんが室内で使っているものが親機、お客さんが外から「ピンポーン」と押す方が子機です。

親機に問題がなかったとしても、子機が故障しているかもしれません。
反対に、子機に問題がなくても親機が故障しているケースも。

次にお伝えする現状確認方法を、親機と子機それぞれで確認してくださいね。

音量・電池・コンセントをチェック

現状確認の方法は次の3つです。

ひとつずつ解説していきますね。

鳴らない場合は音量設定を確認!

「インターホンが鳴らない!」という不具合の場合は、親機の音量設定を確認しましょう。
音量設定を変えるだけで改善することも少なくありません。

もし音量が下がっていたら、もしくはオフになっていたら、十分に聞こえる大きさに設定し直してくださいね。

これで聞こえるようになれば解決です!

乾電池式インターホンの場合は電池交換を!

乾電池式インターホンをお使いの場合、電池切れでインターホンが起動していないかもしれません。

インターホンの親機・子機を確認し、乾電池式であれば電池交換をしてみましょう。

交換方法は次の通りです。

  1. 本体を壁から取り外す
  2. 裏返して電池カバーを外す
  3. 新しい電池に交換する
  4. もう一度インターホンを押してみる

電池交換によって不具合が改善されたなら、単なる電池切れだったということ。
ふたたび「故障かな?」と感じることがあれば、電池交換をして対処しましょう!

電源コード式の場合はコンセントを確認!

電源コード式インターホンをお使いの場合、プラグがきちんとコンセントに挿し込まれているかを確認しましょう。

プラグが外れかかっていてインターホンが起動していなかった…というケースもあるんです。

プラグをしっかり挿入することで改善されれば、もう心配はいりませんよ!

配線をショートさせる方法も

インターホンの故障確認の方法として、自分で配線をショートさせてみるという方法があります。

配線のショートは、配線・親機・子機のどこに問題があるのかを確かめるために行う方法です。
それによって故障箇所を特定できます。

ただし、厳密な故障箇所の特定には専門的な知識が必要ですし、その知識がないままだと感電のリスクもあるんです。

最悪の場合、火事を引き起こすおそれも…。

ご自身で故障場所を特定するのは難しいので、オススメはできません。
無理せず専門業者に相談しましょう!

さて、この後は「なぜ故障したのか?」が気になる方のために、故障の症状とその原因をお伝えしていきます。

すぐに対処法が知りたい方はインターホンが故障したら早めの対処を!をご覧ください!

どうしてこうなった?不具合の症状と原因

ひとことで「インターホンの故障」といっても、その症状はさまざまです。
症状は大きく分けて次の5つ。

あなたのインターホンの症状に当てはまる箇所をタップすると、それぞれ詳しい故障原因をお伝えするブロックにジャンプできます。

原因を知ることで、今後の予防にも役立ちますよ!

まずは「ピンポーン」という呼び出し音の不具合について、お伝えしていきます。

呼び出し音が鳴らない

「ピンポーン」が鳴らない、聞こえない…。
来客に気づけないというのはすごく不便ですよね。

鳴らないインターホン

インターホンの呼び出し音が鳴らない原因は、親機・子機それぞれに次の点が挙げられます。

親機:スピーカー故障
子機:ボタンの故障、配線不良

親機の故障の場合、子機側ではきちんと音が鳴っているため故障に気付きにくいという難点があります。

親機・子機いずれも経年劣化による故障、子機はさらに配線の断線・腐食も故障原因のひとつです。

配線の問題は、子機の隙間から雨や虫、ホコリが入り込むことで起こります。
雨による影響は大きく、実際に「雨の日や台風の後にインターホンが鳴らなくなった」という声が相次いでいるんです。

このような問題を防ぐための方法は、故障の対処法をご説明した後インターホンを長く使っていくための3ポイントでお伝えします!

通話ができない

通話ができないから、インターホンが鳴ったら慌てて玄関までダッシュ!
…このような対応をしている方も多いのではないでしょうか。

「外からの音声が聞こえない」「室内の音声が届かない」といった通話に関する故障原因は、それぞれ次の通りです。

親機:スピーカー故障、受話器コードの断線
子機:マイク故障、配線不良

いずれも経年劣化による故障、そして親機が受話器タイプの場合は受話器のコードが内側で断線していることが考えられます。

また子機のマイク故障は、子機の隙間から異物が入ることで生じるケースも。

子機のマイク

子機のマイク部分には小さな穴が空いており、この隙間から雨・虫・ホコリが入り込む事で故障してしまうんです。
このような異物が入り込むことで、配線不良も引き起こしてしまいます。

いずれも自分で修理することは困難。
専門業者に連絡し、修理・交換を依頼しましょう。

モニターが映らない

呼び出し音は聞こえたけど、モニターが映らなくてどんな人がいるのかわからない…。

モニターが映らないインターホン

そんなモニター不具合の原因はそれぞれ次の通りです。

親機:モニター故障
子機:カメラ故障、配線不良

モニター・カメラともに経年劣化による故障が考えられます。

ただし子機のカメラ故障は、経年劣化の他になんらかの衝撃が加わって壊れた可能性もあるんです。

子機のカメラ故障が原因の場合は、設置場所を見直す必要があります。
詳しくは、故障の対処法をお伝えした後インターホンを長く使っていくための3ポイントでお伝えしますね!

音声が乱れる

音声の乱れはインターホンの機能自体に問題がないケースも多く、つい放置してしまいがちなポイントです。
音声にノイズが入る、音声がハウリングを起こすなどさまざまな症状があります。

音声が乱れているインターホン

音声が乱れてしまう原因は次の通り。

親機:家電、ワイヤレス製品の影響
子機:配線不良、電気線との接触

親機の近くにテレビwi-fiのルーターがある場合、それらの電波が影響してインターホンの音声にノイズが入ることがあるんです。
この場合、親機やその他家電の設置場所を見直す必要があります。

また子機の配線が断線していたり、電気線と接触したりすることで音声が乱れるケースも。

「電気線と接触?どういうこと?」って、疑問を感じた方も多いのではないでしょうか。

やや難しい話になりますが、配線と電気線の関係について詳しくお伝えしますね。

インターホンの配線は敷地内の地中に埋められて子機と親機を繋いでいます。
その際、同じように地中に埋められている電気線とインターホンの配線が接触して、ノイズが混じってしまうんです…。

放っておくとどんどん悪化する可能性がありますので、業者に配線工事を依頼する必要があります。

勝手に鳴る

誰もいないのにインターホンが鳴る…。

勝手に鳴るインターホン

とっても怖いですし、「不審者?幽霊?」と不安になりますよね。
インターホンが勝手に鳴るという故障には、意外と多くの人が悩まされているんです。

インターホンが勝手に鳴るのは、主に子機側の問題です。
ホコリや虫などの異物が入り込んで配線を傷つけるほか、雨水が入って配線に影響を与えるケースが多くなっています。

一方で、故障ではなく一時的な誤作動の可能性もあるんです。
その可能性とは次の2つ。

冬の寒い日、外との気温差で窓ガラスにたくさんの水滴がつくことがありますよね。
これは結露という現象で、インターホン内部でも同じように結露が起こるんです。

インターホン内部の結露によって配線に異常が起き、勝手にインターホンが鳴ってしまいます。

さらには家の近くを無線車(主に大型トラックや貨物車)が通った際、その電波が影響してインターホンが鳴ることも。

故障ではないものの、何度も何度も鳴るようであれば設置場所を見直してもいいかもしれません。

修理・交換、もしくは設置場所の変更が完了するまで、夜は音量を下げて対処しましょう。

インターホンが故障したら早めの対処を!

お待たせいたしました!
ここではインターホンが故障した際の対処法を次の2つのパターンでお伝えします。

ただ、どんなお家にお住まいの場合でも、共通して最初にすべきことがあるんです。

最初にすべきは「周囲に伝える」こと

まずは最初に「インターホンが故障した」と周囲の人にお知らせしましょう。

あなたのお家を訪ねてきた人が、インターホンの故障を知らなかったら…相手にとても失礼なことをしてしまうかもしれません。

居留守していると思われたり、家にいるにも関わらず宅配を受け取れないことが続いたり、あなたも何かと不便な状況に陥ってしまいます。

ドアを開けっ放しにするわけにもいきませんので、次の2つを実践してみましょう!

ちなみに、私が修理に伺ったお家では「インターホンが壊れています。ドアをノックしてください。もしくはお電話ください。」との張り紙がありました。

どんな張り紙をすればいいの…?とお困りの方は、上記の内容をぜひ参考になさってくださいね。

賃貸での対処

賃貸にお住まいの方は、インターホンが故障したことを大家さんへ連絡しましょう。

自分で、もしくは業者を呼んで修理・交換するのはNGです。
なぜならその物件の所有者は、あなたではなく大家さんだから。

賃貸・集合住宅

インターホンやエアコンなど、物件の設備を管理するのは大家さんの役目です。
そのため、修理・交換が必要な場合は大家さんの方で費用を負担してくれます。

また、賃貸物件のインターホンは、自分で直そうと思っても難しいことが多いんです。
なぜなら、オートロックや火災報知器と連動しているタイプが多いため。

「自分でどうにかしなきゃ…!」と無理はせず、速やかに大家さんや管理会社に連絡して対処してもらいましょうね。

持ち家・戸建での対処

持ち家・戸建住宅にお住まいの方の対処方法としては次の2点が挙げられます。

インターホンを新しいものにする交換作業であれば、自分で作業できるケースも。
ただ、インターホンの種類によっては特別な資格が必要なこともあるんです。

修理と交換、それぞれのケースについて詳しくお伝えしていきますね。

業者に修理をお願いしよう!

「インターホンが故障した…新しく買うのはお金かかるなあ」
「自分で修理すればどうにかなるんじゃ…?」

このようにお考えの方は多いかと思います。
でも結論から言えば、インターホンの自力修理は困難です。

なぜなら修理箇所の特定が難しいため。
メーカーや専門業者さんに全部お任せしてしまった方が楽チンなんです。

修理交換業者

みんなのインターホン屋さんでは5,500円から修理を受け付けています。
修理箇所が多ければ金額は上がってしまいますが、何万円もかかるということはありませんのでご安心ください。

インターホンの修理費は、もっとも高額になる場合で1万円代後半のケースが多くなっています。

インターホンの修理について、こちらの記事でも解説しています!
修理をお考えの方はぜひご覧くださいね。

▶︎インターホンの自力修理は難しい!確実に直すおトクな方法教えます

交換は自力でも可能。不安なら依頼を!

インターホンの自力修理は難しいものの、インターホンの交換作業は比較的カンタンです。

自分でどうにかしたいけど修理は面倒…という場合は、思い切って交換してしまいましょう!

詳しい交換方法はこちらの記事にまとめています。

▶︎インターホンの交換は意外とカンタン!詳しい交換方法と注意点

ただし、電源直結式のインターホンを交換する作業には電気工事士の資格が必要です。

「自分で交換するのは難しそう」
「安全面を考えても、自分で交換するのは不安…」

という方は、みんなのインターホン屋さんへお気軽にご相談ください。
5,500円から交換作業を受け付けています。

修理?交換?節約のための判断基準

業者に修理を依頼した場合、修理ではなく交換するのがベスト!と提案されることもあります。

「えっ…交換の方が高いんじゃない?」
「修理してそのまま使いたいんだけど…」

と感じる方も多いかと思います。どうすればいいか迷ってしまいますよね。

迷っている女性

修理と交換、どちらが得なのか迷ったら次の基準を参考にしてみましょう。

修理か交換かの目安となるボーダーラインの費用は約2万円
2万円より高くなるのであれば、長い目で見ると交換する方がおトクです。

なぜなら、またすぐに別の箇所が故障する可能性があるため。
修理しながら使っていくことも可能ですが、どんどん故障頻度が上がってしまいます。

インターホンの寿命は10年〜15年
寿命が近づいているようであれば、思い切って交換してしまいましょう!

なお新しいインターホンを選ぶ時は、「インターホンで解決したいことをイメージ」するのが大事。
あなたの悩み解決をイメージすることで、数多くのインターホンからどんな機能のインターホンがいいのか絞れます

例えば、悩みが「防犯機能を高めたい」であればモニター付きインターホンがベストですし、「ただ来客を知りたい」のであればチャイムが向いているかもしれません。

おすすめのインターホンをまとめてご紹介している記事を参考に、あなたにピッタリのものを選んでくださいね。

ちなみに、業者に依頼してから作業完了までの流れは次の通りです。

  1. 調査・見積り
  2. 修理or交換作業
  3. お支払い

この見積りの段階で、お伝えした基準をもとに修理か交換かを決定しましょう!
みんなのインターホン屋さん見積り無料で受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいね。

インターホンを長く使っていくための3ポイント

「インターホンを修理・交換したばかりなのに、また壊れた!」
…実はこれ、よくあるケースです。

せっかくインターホンが使えるようになったのに、すぐ壊れてしまったら悲しいですよね。
またお金がかかってしまいますし…。

一度直したインターホン、この先も長く使っていくためには工夫が必要です。

お金をムダにしないためにも、これからお伝えする3つのポイントを実践して長持ちさせましょう!

子機の設置場所を工夫する

インターホンを新しいものに取り替えるのであれば、子機の設置場所を見直してみましょう。

インターホンの設置場所

現在、次のような場所にインターホン子機が設置されている場合は要注意です。

インターホンは精密機器であるため、状態が設置環境によって左右されることも。

インターホンが直射日光に当たり続けると、熱を持つことによって精密機器の状態が悪化します。

また、雨風にさらされる場所や道路に面する場所では、子機の隙間から水やホコリが入り込んで故障するケースが多いんです。

「道路に面する場所…ってどういうこと?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ドア横ではなく、家の塀など道路に近い場所にインターホンが設置されている場合は、車が通行する際に舞う粉塵(ふんじん)が入り込みやすくなってしまいます。

このような場所に設置されている場合は、思い切って別の場所に設置する、もしくはこまめに拭き掃除をすることが重要です。

子機に異物が入り込むのを防ぐ

どうしても設置場所を変更できない!そんな時は、インターホン専用のカバーをつけることがオススメです。

こちらは雨よけのカバーですが、虫やホコリ等もある程度防ぐことが可能。
冬の時期は雪も防ぐことができるため、長く使っていく上でぜひともオススメしたい商品です。

設置用の両面テープも付属していますので、届いたらすぐご使用になれますよ。

また、カバーを設置した後もこまめに拭き掃除をして、ホコリを落とすようにしましょう!

不具合を放置しない

「なんかインターホンの調子悪いけど、まあそのうち直るよね」
「どうにかしたいけど面倒だし…また今度でいいや!」

と放っておくことで、症状はどんどん悪化してしまいます。
長引くことで、インターホンが起動しなくなることも…。

不具合があれば、まずは音量・電池・コンセントを確認し、故障かどうかを判断しましょう。

故障なのか、いまいちよくわからない…という方は、お気軽にご相談くださいね。

まとめ

ここまでお読みくださりありがとうございます!
インターホン故障の原因、そして対処法は見つかりましたか?

この記事では、「インターホンが故障してしまった…」というあなたのために、次のことをお伝えしてきました。

また、インターホンが故障してしまったらまずは周囲の人に知らせることが重要です。
来客に気づけない…というトラブルを避けるためにも、張り紙等でしっかり知らせましょう!

みんなのインターホン屋さんではインターホンに関するご相談、修理・交換を受け付けております。

何かお困りごとがあればご相談くださいね。

あなたのインターホン故障に関するお悩みが解決し、快適に生活できることを願っております!

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